北海道厚真町での森林再生に向けた取り組みに関して、
今回は、第1回目の試験施工についてご紹介いたします!
尚、今までの記事に関しては、下記リンクをご参照ください。
厚真町との協定に関する詳細はこちら!
厚真町森林再生プロジェクト Vol.1はこちら!
こちらが、試験施工の現場です。崩壊規模が大きく、急勾配です。
試験施工を行ったのは5月なので、北海道胆振東部地震発生から約5年近く経ちますが、
崩れた山の斜面の植生回復が進んでいないことがわかります。
近づいてみると、部分的に自生種の生育は確認できるものの、全体的な被覆にはまだまだ遠い状態です。
地震により山の斜面が崩れた後、地表がむき出しの状態が長く続いたことにより、
雨水や雪解けなどの水の流れで侵食が発生しています。
この状態では、周辺植物が飛来しても、定着前に流されてしまったり、
風雨や日光に直接さらされることによる乾燥で、発芽不良や生育不良が生じたりと、
自然に植生が回復するまでに通常より時間が掛かる恐れがあります。
さらに、その間に侵食が進むことにより、法面がさらに崩れやすくなるという悪循環にも繋がります。
この状況を改善し、森林再生の実現に向け、試験施工の開始です。
生分解性プラスチックネットや、ヤシ、木杭等、できるだけ環境に優しい素材を使用し、
かつ、北海道産の植物や現地の表土を利活用する等、
周辺環境に配慮しつつも、コストを抑えた工法の構築を目指します。
また、当日は北海道新聞の記者の方が取材に来てくださり、試験施工の様子を記事にしていただきました!!
36箇所全ての施工が完了です。
初年度の試験はこれで終了となり、今後は経過観察を行っていきます。
次回は、初年度の試験施工の結果と考察をお伝えする予定です!
お楽しみに☆彡