酸性硫酸塩土壌と思われる土質が現れたので調査してほしい。
現地調査の結果、H2OではpH5~6、H2O2ではpH3前後の数値が確認されたので、
酸性硫酸塩土壌であることが強く疑われました。
酸性硫酸塩土壌は徐々に強酸性になっていくという特徴があり、
初期緑化に成功しても将来的に衰退してしまうことがあります。
そこで、効果の持続する中和材を探していたところ、カキ殻にたどり着きました。
広島県産のカキ殻を植生マットに配合し、中長期間の中和効果を期待する工法を提案しました。
施工後2年までは酸性硫酸塩土壌部分の緑化が遅れていましたが、徐々に植生が持ち直しています。
施工後5年では全面緑化に成功しており、カキ殻による中和効果が得られ
法面緑化に成功した事例となりました。
島根県 出雲市