植物の根系が土中に侵入し、良好に生育できるかを判断します。
土壌硬度 | 植物の生育状態 |
---|---|
10mm未満 | 乾燥のため発芽不良になる |
粘性度10~23mm
砂質度10~27mm |
根系の伸長は良好となる(草本類では肥沃な土である場合)。
樹木の植栽に適する。 |
粘性度23~30mm
砂質度27~30mm |
木本類の一部のものを除いて、根系の伸長が妨げられる。 |
30mm以上 | 根系の伸長はほとんど不可能である。 |
軟岩・硬岩 | 岩に亀裂がある場合には、木本類の根系の伸長は可能である。 |
土壌酸度が植物にとって生育するための許容範囲にあるかを判断します。
植物にもよりますが最適値はpH値5~7です。pH値4~8以外では、適切に中和処理を行う必要が生じる事もあります。
植生可能勾配であるかを判断します。
勾配が急になればなるほど根の入りが浅くなり、自然環境の影響を受けやすくなります。
勾配 | 植物の生育状態 |
---|---|
1:1.4 より緩勾配 (35度未満) |
高木が優占する植物群落の成立が、1:1.7 より緩勾配であれば可能であり、1:1.7 ~ 1.4 ではのり面の土質や周辺環境の状況によっては可能である。 周辺からの在来種の侵入が容易である。 植物の生育が良好で、植生被覆が完成すれば表面浸食はほとんどなくなる。 |
1:1.4 ~ 1:1 (35~45度) |
中・低木が優占し、草本が下層を覆う植物群落の造成が可能である。 |
1:1 ~ 1:0.8 (45~50度) 砂質度27~30mm |
低木や草本からなる群落高の低い植物群落の造成が可能である。 |
1:0.8 より急 (50度以上) |
のり面の安定度が高い場合、もしくは構造物で安定を確保した場合にのみ植生工の適用が可能である。全面緑化の場合の限界勾配は、一般に 1:0.5 (60度)程度である。 |